白内障手術(日帰り)
手術は大体3~8分以内で終了いたします。
麻酔は基本的に点眼のみを使用しておりますので、落ち着いて手術を受けていただけます。また、医療機器は新しいものを採用し、眼内レンズも保険診療で認められる中で新しくかつ性能が良い物を使用しております。
ぶどう膜炎合併例、内皮細胞減少例、チン氏帯断裂例他難症例もさまざまなデバイスを使用して手術をしてますので、他院で断られてしまった方もご相談ください。
無水晶体眼への人工レンズの縫着手術も行っております。
白内障とは?
周りがかすんで見える・明るい場所だとまぶしく見えづらい・いくら調節しても眼鏡が合わない・二重三重にぼやけて見えるなどの症状が現れるのが、白内障です。
これは水晶体のたんぱく質が変性し、水晶体(目の中のレンズ)が濁ることにより視力が低下して、このような症状が現れるものです。
白内障で多いのは加齢に伴う老人性白内障です。60歳代で70%、70歳代で90%、80歳以上になるとほとんどの人に白内障による視力低下が認められます。
長期間放置をすると、他の病気を併発し、手術に時間がかかることがあります。早めにご相談ください。
白内障手術で使用する眼内レンズに関して
当院ではイエローの非球面眼内レンズを採用しています。
今までの眼内レンズの白内障手術では術後眩しい、青く見えるとの訴えがありました。これは今までの眼内レンズではこのブルーライトを遮断する機能が無いからです。
このブルーライトを遮断するのがイエローレンズです。これにより、若いころの自然な見え方に近くなります。
当院ではAlcon社、AMO社を中心に患者さまの屈折状態、希望を考え、より適したレンズを採用してます。
また、乱視に関しては、2D(度数)以上の強度乱視に関してはトーリック眼内レンズで対応してます。2D(度数)以下には角膜形成による乱視矯正を行っております。
また、老眼治療となる、シンフォニー、シナジーをはじめとした多焦点レンズによる白内障手術も行っております。
- 手術時間はどのくらいかかりますか?
- 大体3~8分ですが症例にもよります。ただし現在はあまり時間は気にしていません。それより乱視矯正を同時に行ってますのでそれらに時間をつかっております。
- 白内障とはどのような病気なのですか?
- 白内障とは、レンズの役割をする水晶体という部分が白く混濁して、周りがかすんで見える・明るい場所だとまぶしく見えづらい・いくら調節しても眼鏡が合わない・二重三重にぼやけて見えるなどの症状が現れる病気です。
- 白内障手術は早めに受けたほうがいいのですか?
- 白内障はすぐに失明になるといった病気ではありませんが、長期間放置をすると他の病気を併発し、手術に時間がかかることがありますので、早めにご相談ください。
- 年齢が若い人は大丈夫でしょうか?
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白内障で多いのは加齢に伴う老人性白内障です。60歳代で70%、70歳代で90%、80歳以上になるとほとんどの人に白内障による視力低下が認められます。最近では合併症として若い人の発症が増えています。
また、胎児の時に体内で感染した風疹が原因で生まれつき白内障になるといったことや、目のけが、薬剤の副作用から白内障を起こす場合もあります。
- 一度手術をして、再び悪くなることはありますか?
- 人工水晶体は50年以上は問題なくもつといえます。中には、何年かたってから軽い濁りが出る人もいますが、その際はレーザーで濁った膜を磨くことができますのでほとんど心配ありません。
- 手術したあとの眼内レンズはずっとそのままなのですか?
- 人工水晶体は50年以上は問題なくもつといえます。特別な手入れなどはありませんので、合併症を併発しないかぎり眼内レンズを取り出すことはありません。
- 手術後は眼鏡はいらなくなるのでしょうか?
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なるべくいらなくなるよう眼内レンズの度数は設定しますが、老眼のある場合、老眼自体が治る訳ではないので近用の眼鏡が必要な場合があります。
ただ、そのようなケースでも眼鏡の度数はかなり減ります。また、調節に関しては個人または手術の結果、または乱視の程度により差があります。
80代の術後でも眼鏡なしで車の運転をし、また、針に糸を通せる方もおられます。40代ではざらです。よって、いらなくなるかどうかは個人差がありますが、少なくとも現在の眼鏡の度数より少なくなると思ってください。
当院では乱視の強い方には同時に乱視矯正を行い、術後になるべく裸眼で生活できるよう配慮しております。
さらに、多焦点レンズによる老眼治療も行っております。多焦点レンズでは8割~9割の方が遠くも近くも眼鏡なしで過ごされております。
- 手術は痛いですか?
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ほとんどの方は点眼麻酔のみで痛みは感じません。
ただ、お酒を飲まれる方、神経科の薬を飲まれてる方は痛がる傾向があります。点眼麻酔のみで痛がる方にはテノン嚢下麻酔という麻酔を追加しますがほとんどの方はこれで問題ありません。
以上で大体痛みはとれますが、それでも痛い場合は滑車下神経ブロックを行います。これで痛みだけでなく触ってる感じ(触覚)さえなくなります。
- 認知症が激しいのですが大丈夫ですか?
- 認知症の質や程度にもよりますが、ほとんどの方は手術はなんとかなるものです。今までたくさんの認知症の方の手術をしましたが見えるようになってから認知症が軽くなったという話もたくさんうかがいました。
- 糖尿病なのですが白内障の手術が受けられますか?
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大丈夫です。
私はずっと総合病院にいましたので、ほとんどの患者さまは糖尿病や腎臓病で透析を受けられてる等全身疾患を持った患者さまでした。
ヘモグロビンA1cが12や13などの方もたくさんおりました。例えばそういう患者さまで硝子体出血があった場合など内科的治療の終了を待ってると失明してしまいます。
また、白内障の患者さまでも6や7まで落ちるのを待っててはいつになるか分かりませんし、落ちないかもしれません。
また、内科的治療を拒否してる患者さまもいらっしゃいます。高血糖時は当院で、インスリンによる血糖コントロールを行うこともありますが、ヘモグロビンA1c自体が問題となることはないと考えます。
ただ、小瞳孔などは手技上難症例となりますし、術後の網膜症の悪化には気をつけております。
- 抗凝固剤(ワルファリンカリウム製剤やアスピリンなど)を飲んでますが大丈夫ですか?
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できるだけ1週間前より、休薬してください。それも駄目なら3日より、休薬してください。ですが、それも全疾患などの関係で止められない方も心配はいりません。
当院での手術は、手技上基本的に角膜切開ですので出血の問題はありません。また強角膜切開でも経験上問題が起きたことはありませんが、駆逐性出血の問題もありますので止められるのならその方がより良いです。
- 手術費用はどれくらいかかりますか?白内障手術は保険適用で受けられますか?
- もちろん、保険適用で受けることができます。
- 一度いれた眼内レンズは交換できないのでしょうか?
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手術をすればできます。
白内障手術後1、2ヶ月ではそれほど眼内レンズと水晶体嚢の癒着も強固ではないのでそれほどリスクはありません。
レーシック手術後の白内障手術では眼内レンズの設定が難しく、水晶体再建術を行ったことがあります。
また、他院で10年前に手術をされた方で、両眼の手術の際に最強度近視に設定されていた偽水晶体眼の入れ替えを行いました。
- 強い乱視があるのですが治りますか?
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当院では乱視矯正手術を行っております。基本的には白内障手術と同時に行っていますが、それ以外でもやっており、3D(度数)くらいまで矯正可能です。
やり方としては以前からあるAK(角膜乱視矯正手術)やLRI(乱視矯正手術)などもありますが、私が考案して日本眼科手術学会で発表した穿孔(せんこう)法があります。
- 白内障手術後水晶体の弾力がなくなり調節力が落ちませんか?
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50歳以上ではすでにほとんど水晶体による調節が無いとの論文も有ります。
また、調節力は水晶体だけによるものではなく、分かってない部分も多いです。更に、調節力は個人差が多いです。
臨床的には、単焦点眼内レンズでは術後1、2割が近くも遠くも見えるとの報告が有ります。つまり、術後調節力に何ら問題がなかったという事です。
具体的には白内障手術前、近くも遠くも眼鏡が必要であった患者さまで術後近くも遠くも眼鏡なしで問題の無い方を私は多数知ってます。そして、現在は多焦点眼内レンズもあり老眼治療も可能です。
白内障手術で屈折矯正を行い、眼精疲労が改善しまぶたけいれん等が治った例も多数経験しております。
- 熊谷中央眼科の白内障手術の特徴として何かあればおしえてください。
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当院は民間であり教育病院ではないので白内障手術が安全確実に行われるのは当然なのですが、それプラス術後のクオリティーオブライフを重視しております。
つまり、できるだけ眼鏡なしで生活できることを目標としております。白内障手術では屈折矯正手術も同時に行うのですが、その時にできるだけ正視に近づけ乱視も矯正しております。(眼内レンズの測定にはIOLマスターを使用しております)
また、左右差はできるだけ少なくなるよう心がけております。そして、手術ですが、手術はできるだけ侵襲がすくなくなるよう務め術後の調節力に配慮しております。
また、ごくまれですが術後左右差が出た場合、場合によっては偽水晶体の交換により対応しております(無論眼鏡使用でも構わない場合はする必要はありません)。
また、術後残余乱視についても適応があれば乱視矯正手術をおこなっております。
次に難治性白内障についてですが、私は硝子体手術をおこなっており水晶体落下や眼内炎などにも対応できるので全てお受けしております。
基本的には超音波水晶体乳化吸引術にて対応しておりますが、それが無理な場合、嚢外水晶体摘出術となる訳ですが私のやり方は少縫合なので術後乱視を引き起こさず術後視力は良好です。
ただし、調節力等を考えると重症になる前(超音波乳化下吸引法でできる間)に手術されることをご検討ください。